脊柱の回旋、捻転不足や軸の不安定を解消する

脊柱の回旋や捻転、安定はゴルフスイングをする上で欠かせない要素です。これを正確に行うためには、お腹の中の圧力を高める必要があります。お腹の中の圧力のことを腹圧と呼んでいますが、腹圧が高いと背骨が重力から解放されるため、捻転がスムーズに行えるようになり、さらに安定もさせやすいという、ゴルフスイングをする上で欠かせません。

脊柱の回旋、捻転に必要不可欠な「腹圧」

腹圧について詳しく解説していくと、お腹の中に風船があるイメージをして、その風船を前後、横、下からぎゅっと潰すような形です。肛門を締めながら、お腹を凹ませて、背中をぐっと伸ばす。といった形になります。ぎゃくに腹圧が抜けている状態というのは、お腹がぼよーんと出ていて、背中も丸くなってしまっている状態です。
腹圧が高いと、風船が縦に伸びようとします。この力によって内側から背骨が支えられるため、背骨と背骨の間にある椎間関節が自由度を高めます。これによって回旋、つまり捻りが行いやすい状態となるのです。

腹横筋によるドローインと多裂筋の連動

ドローインという言葉を聞いたことがあるゴルファーも多いのではないでしょうか。これは、要するにお腹を凹ませるという動きです。しかし、ゴルファーにとって必要なトレーニングはドローインだけでは物足りません。ドローインに加え、背中からもお腹の中の風船を押していかなければ腹圧が高まりません。この時に働く筋肉が多裂筋という、背骨と背骨を繋げている筋肉です。
多裂筋によって背骨を伸ばす方向に力を入れつつ、ドローインを行うことで始めて腹圧を高めるトレーニングとなります。さらに同時に肛門も締めるように意識することで、下からもお腹の中の風船を潰すことが出来るのです。

胸郭と骨盤の間を拡げ、捻る

腹圧を高めると、お腹の中の風船が縦に伸びます。そして椎間関節が広がります。すると、骨盤と肋骨の間のスペースも確保されます。このスペースの確保こそが身体の捻転を起こすために必要な要素であり、それを作らずして無理やり捻ろうとすれば腰痛を発症するのも当然です。より強いスイングを安定させて行うためには、このスペースの確保をおこなうために、腹圧のトレーニングから行うことがオススメです。



書籍版ゴルフスイング物理学
縦書き文書.001