スイング動作、コンディショニング、トレーニングの三位一体

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スイングの形を教えても上達できない理由とは

レッスンを受けて感じるのは、形や理想動作を教えてもらえるのは良いし、自分の現状がどうなっているのかを客観的に見てもらえるのも、とても助かります。しかし、それをどうやって改善すればよいかという、アプローチの仕方があまりに抽象的であるということが問題です。

理想の形は分かったし、自分がどうなっているかも聞いた。そこから理想に近づくための方法論が、けっきょくのところ根本原因を的確に指摘できなければ無意味なのです。それを感覚で伝えられてもほとんどの場合は改善できません。感覚は人によって違うから、「合う、合わない」が生まれて当然となってしまいます。

必要なのはエクササイズである

人間が正しい運動を習得するには、おそらく1万回くらいの反復運動が必要です。そのくらいの数をこなさないと、動きを無意識レベルにまで落とし込むことが出来ません。

しかし、問題となる動きを発見したときに、その問題の発生源が身体の問題であることが多く見られるケースで、例えば股関節の内旋という動きが苦手であるがためにインパクトからフォローにかけて左膝がスエーしてしまうなどという場合です。

この場合、スイングイメージで直すよりも先に、左股関節の内旋の動きをよくするためのエクササイズを行って、身体を改善することによって自然にスイング動作が変わるというほうが根本解決であることは当然です。

にも関わらず、「もっと骨盤や股関節をうまく使って」と抽象的なことを練習場で言われてもそんなことは直せるはずがないのです。

レッスンに求められるのは「目」と「身体運動の知識」である

レッスン現場で求められるのは、スイングを見てそのスイングの問題点がどこにあるのか。そしてその問題点の派生はどこから来ているのか。ということです。つまり、スイングを見ただけで身体の弱い部分や硬い部分が見える「目」が必要なのです。

さらにその「目」が養われていても、その問題点を解決する糸口を探し出す知識が必要です。身体の運動について精通していて、その運動がイメージだけだったり、物理的に論理だっていなければ意味がありません。

スイングにおいて身体の様々な部位にかかる力の方向などが明確化されていないと、クラブは押すものだと勘違いしてベンチプレスをやらせたりという間違いが起きてしまうのです。

正しく分析する目を持って、さらに正しい問題解決のアプローチを探求すること。それが今後レッスンにおいて必要なスキルになるのではないかと考えます。