物理・解剖学によるスイング作りを、意識と身体の両面から改善から行う

左一軸を広めた中村龍明プロも推奨。新時代のスイング改善論

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「スイングの本質を具体化し、身体改善を同時に行うからスイングが身体に入ってくる」と、中村プロよりメッセージをいただきました。

著者挨拶

初めまして、スタジオコア代表・スポーツ動作改善トレーナーの小澤と申します。

私は上智大学在籍中に物理学を専攻し、力学をスポーツに応用するということを考えてきました。以来、解剖学や運動学を独自に研究し、野球では「LAS理論」、ゴルフでは「ゴルフスイング物理学」と理論構築をし、情報を発信していきました。

そんな中で、2015年甲子園初出場、智弁和歌山高校に勝利した津商業高校への動作・トレーニング指導、各地での運動に関するセミナー、プロゴルファーをはじめとするアスリートへの指導に携わってきました。

今回紹介するゴルフスイング物理学は、単なるスイング論ではなく、身体改善のアプローチを含めて根本からスイング改善を行うというものです。さらなる理論の構築を行いながら、普及活動をして日本のスポーツ界に貢献していきたいと考えています。

練習場での練習やレッスンだけでスイング動作が根本改善しない理由

全てとはいいませんが、練習場でのレッスンでスイングを根本から改善することは難しいでしょう。様々なレッスンを受け、渡り歩いて、それでも結局飛距離アップなどに繋がらないことは多々あると思います。

その理由は、スイング動作のクセは、90%くらいは身体のクセであり、筋肉のバランスや関節の柔軟性によるものだからです。

練習場で筋肉や関節に対しての十分なエクササイズやストレッチ、手技や施術を行うことはなかなかできません。とにかくスイング中にイメージ、つまり意識のみによってスイングを改善しなければなりません。

理想動作の”無意識化”

脳は運動のスピードについていくことは出来ません。高速で動くスイング動作を変化させるには、無意識下での動作を変える必要があり、これは筋肉と脊髄を結ぶ反射神経のトレーニングとなり、筋肉自体を変化させなければならず、意識してスイングをしている動作というのは翌日になればどこかへ行ってしまいます。

プロに見てもらったその日良くなって、次の日には違う動きになってしまう。というのはここに原因があります。

根本からスイングを改善する術は、身体改善にあり

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では、スイングを根本から改善するにはどうしたらよいか?その答えはエクササイズにあります。

分かりやすい例で言えば、アドレスから切り返しで骨盤を前傾させるという動き。これが出来ていないプレーヤーに、「骨盤を前傾させて構えて打ちましょう」と言って、改善する可能性は20%くらいです。

残りの80%は改善しないのですが、その80%のプレーヤーは、そもそも「骨盤を前傾出来ない」のです。そんなプレーヤーに骨盤前傾の支持を出したら、体中に力ばかり入って良いショットが出るわけがありません。そして挙句の果てに「骨盤を意識しない方が良い説」が生まれてしまうのです。

ゴルフ動作を理解した上でのコンディショニング・トレーニング

では、骨盤が前傾出来ないプレーヤーはどうしたらよいのでしょうか。ハムストリングや殿筋群の柔軟性の欠如であり、脊柱起立筋、多裂筋、腹横筋、大腰筋、内転筋などの筋力不足であり、足裏のアーチの崩れであり、後頭骨の前出であり・・・と身体に原因がたくさん隠れています。

整体やエクササイズを交えて筋力や骨格のバランス改善をすることが、根本から動作を改善するということになるのです。

これをすっとばして、動作の中で骨盤を前傾しようなんて言うのは全くナンセンスという訳です。

また、「アメリカ本場の新しいエクササイズメソッドを取り入れました」なんていうのも、失敗に終わる可能性が高い。なぜなら、ゴルフスイングを改善するためのものとして作られていないし、もしゴルフ用に作られたメソッドだとしても、その人の個体特性に合っていないから。

万人にマニュアル化された同じメソッドでエクササイズを行うことほど怖いものはありません。身体のクセに合わせて、クセを改善するものでなければならないのです。

物理的な力を理解しているか

また、ゴルフスイングはたくさんの物理的な力が隠れています。これを理解した上でスイング指導を行わなければ、間違った方向に導いてしまいます。

「インパクトでボールを押せ」「右手で押し出す」「右から左に重心移動しろ」「アーリーリリース」全て物理に反したイメージ論で、これを実践してしまえば、形をなぞるようにして飛ばないスイングだけが身に付きます。

物理的な力とは、遠心力と向心力、作用反作用、エネルギー保存、慣性力、相対性理論などを考慮した上でスイング動作を考えなければなりません。

テイクバックの前に右に重心を移動し、テイクバックは「左に重心移動しながら」が正解です。軸の位置などは関係ありません。軸というのは、重心移動の力とスイングから生まれる反作用の力のつり合いによって生まれるものだからです。「背骨、頭を止めて打つ」というのは軸ではないのです。

youtubeにアップしている「ゴルフスイング物理学」の解説動画です



書籍版ゴルフスイング物理学
縦書き文書.001