昔からスポーツ指導に疑問を抱き続けてきた

僕は昔から野球をやってきました。小学校時代はショート、中学時代からピッチャー。

小学校時代は野球のルールや、ボールを捕るという基本的なことや、バットに当てるということを感覚的に教わったし、何より野球の楽しさを知って野球にハマることが出来たので、幸せでした。

しかし歳をとるごとに、練習で当然のように長距離ランニング。

僕は昔から何もかもを疑うタイプの嫌な人間なので、有酸素運動を延々としなければいけない理由も、手で地面を押す練習も、野球につながるとは全く思えず、なんて時間の無駄なんだと思い続けました。

しかし野球は指導者に刃向かうということは許されず、とりあえずやるしかなかった。

ただピッチャーというポジションだけは、少し目の離れたところで、一人で練習できる時間が他のポジションよりはありました。

大学に入ってようやく指導者のいない環境で野球をやることになりました。

そして奇しくも物理学に興味を持っていたで、理工学部に進学。

ただ授業にはほとんど出ずに、ピッチングのメカニズムについて考え続けました。

股関節を有効に使うことで骨盤が動き、その運動連鎖が背骨や肩甲骨を伝って手を動かし、ボールに力を伝えるということをただ研究し続けました。

気がつけば、それほど高いレベルのリーグではなかったのですが、最優秀投手を3回取り、周辺大学の選抜にも選ばれて遠征にも行きました。

当時考えていた理論は、今考えればまだまだな部分はありましたが、それでも結果に間違いなく結びつきました。

効率的な動作を求めれば求めるほど、球速とコントロールを両立していました。

ゴルフとの出会い

その後トレーナーになる決意をして大学を中退。(ナンデヤネン)

大学も僕としては、何のために行っているのか分からず、目的を失ってやめました。

トレーナーとして活動するようになって、今まで蓄積してきたピッチング理論に「LAS理論」と名付けて、お馴染みのyoutubeで配信を開始。

その後、全国で高校や中学校の先生方に講習会を依頼されるまでに、自分でも驚きましたが、なっていきました。

なんとなく満足したので、今度はゴルフの研究を始めました。(ナンデヤネン)

出会いというより、好きだったからやってみるかという感じでした。

ゴルフはたくさんの本が出ていますが、どれを読んでも、筋肉や骨格、それをどう使うと効率的にヘッドスピードが上がるのかということについて、ピンとくる答えを出している物が見つからなかったので、チャンスだと思いました。

今も思っています。(エラソウニ何言ウテンネン)

アスリートをやってきた僕だから分かること

はっきり言って、体を変えない限りは動きなんて何も変わりゃしません。

もちろん、始めて1年くらいは、やればやっただけ上手くなります。

それはクラブの重心を体が覚えていくからです。振れば振っただけ、クラブが体の一部になっていくからです。

でも問題はここからです。

基本的に体の癖に従って運動をします。だから体の癖が治らない限りは、基本的な動作はそれほど変わりません。

厳密に言えば、意識でも動作は変えられます。(ドッチヤネン)

ただ、意識で変えられる動作の限界点というのは、体の癖を超えることができません。

極端に言えば、肩が20度しか動かない人にゴルフの指導をしたら、その20度の中でしか動かないので、理想のスイングが30度必要だとするとそこが限界なのです。

なのに、「まだ〜になっている。もっとこうして」と言われても、無理なのでs。

それに気づいていない、または気づいていてもどうしていいのか分からないレッスンプロばかりだと思います。(ハッキリイイスギヤ)

僕はゴルフスイング物理学の中で、スイングに必要な体がどうあるべきか。そういったところにしっかり焦点を当てて考えたいし、スイング指導としてのトレーニング指導や整体というものを重要視したい。

これは他に出来る人はいないと勝手に思っています。

これからは、こういう考え方を伝えていって、ゴルファーが当然のようにトレーニングやコンディショニングを、ちゃんとスイング改善のために意味を考えてやっている時代が来ることを祈って頑張りたいです。

駄文長文、失礼しました。



縦書き文書.001
書籍版ゴルフスイング物理学