ゴルフだけでなく、結果が出る人の考え方は・・・

私はアマチュアスポーツ選手への指導と、プロスポーツ選手への指導と両方を行っているので、アスリートとして生きる方、他に仕事をしながらスポーツの上達を目指す方、様々な方に指導することになります。

しかしどんな分野であれ結果を出すことが目的ですので、それに対して共通する「考え方」の部分を見ることができます。

「考え方」が良い方は少しのレッスンでも着実に結果を出していくことができ、悪い方は何をやっても、何時間レッスンをしても結果が出ることはありません。

価値基準が「量」なのに、1つのことに対しての訓練が足りない人は上手くならない

これが最悪な状況です。

例えばレッスンの対価も、レッスン時間や情報の量で計算される方は上達しません。

着実に上達される方は、「今回はこれを習得しようと思うので、もう、いいです。ありがとうございました!」と言って、20分くらいのレッスンでも何か重要な、自分に今必要な訓練が分かったらレッスンは終了。あとはご自身でそれに取り組もうとされます。

1つのことに集中して取り組むので、その取り組みも正確で、次までに着実に習得されています。

上達しない方は、レッスン時間ばかり気にされ、一度に出来るはずもない情報量を得ようとし、結局自分で練習するときに何をどう意識して良いのか分からなくなってしまい、次のレッスンまで何も習得出来ていません。

こういう方は一つのことに集中し、反復して取り組むという、ある種の忍耐力に欠けています。

ダイエット器具を色々と買うだけ買ってやらない。理屈は色々と話すわりにどれもやらない。買って満足、知って満足。ということに似ています。結果が出なくて当然です。

「良い悪い」ではなく「好き嫌い」の座標で考える人は上手くならない

自分に必要な練習がつまらないものである場合、他に楽しくできる何かを探そうとする方は絶対に上達しません。

結果が出る方は、その取り組みが楽しいか楽しくないか、つまり好き嫌いではなく、その取り組みが結果につながるかどうかということにしか興味がありません。

スイング改善は地味でつまらないことばかりです。しかもそれを反復して無意識化するまで耐えなければなりません。

それでも結果を出すということのために時間や労力を捧げられるか、それ以外に上達の道はないのです。楽しい練習、好きな練習だけでは絶対に上達しません。

その場で結果が出ることを望む方は上手くならない

何かを意識してスイングをしたときに、良いボールが出ることはほぼありません。1つの動作を習得しようと練習しているときに、良いショットが出ないことに対して不満を感じる方は上達しません。

例えばフェースの開きが手首の使い方の癖で起きていて、その手首の動作を練習しているときに、トップや少しダフったボールが正しい方向に飛んでいたとします。

上達する方は、フェースの向きの練習をしているのだから、フェースさえまっすぐ向いていればその練習は上手くいっているし結果が出ていると判断します。

上達しない方は、トップやダフリに気を取られ、ナイスショットが出ていないことに不満を覚え、その練習すら辞めて違う練習方法を求めてしまいます。

今何に取り組んでいるのか、その目的に対して明確な意識を持つことが出来るのか、そうでないのか。着実な上達をされる方とそうでない方はきっぱりと分かれていきます。

何事も根底は「考え方」にある

他にも感じることは多々あるのですが、どんなに良い情報があって手に入れられる環境にあったとしても、「考え方」という根本的な部分が欠けていればそれは全て無駄になってしまいます。

スポーツだけでなく、結果を求めるということの全てに共通する部分ことではないでしょうか。

やはり仕事の出来る方は違うなぁ・・・と思うことが多いので、面白いです。

参考までに。。。



縦書き文書.001
書籍版ゴルフスイング物理学