右か左かの話ではなく、移動のタイミングを考える

 

雑誌などを開けばこういった話題は毎回のように出てきますが、何が本当の正解なのか、ただただプレーヤーを惑わすだけになってしまうような記事です。

 

なぜプロによって左足重心という人と、右足重心という人が出てきてしまうかといえば答えは簡単です。

 

その人の癖が左に行き過ぎるのであれば右足重心を意識した時に良いショットが出やすい。

その逆も然り。

 

という程度の話ではないでしょうか。

 

現状のスイングや体の癖から考えて、理想のバランスに近づけるイメージというのはひとりひとり違う訳で、その自分にしか当てはまらないイメージを勝手に人に押し付けるというのは最悪の指導法と言えます。

 

ちなみに重心位置の正解はどこかというのは、打ちたいショット、持っている番手、さらに言えばそのクラブの重心深度などによって変化するものなので、安易にこれが正解というものを言ってしまうとそれは不正解。

 

さらに重心を左足に乗せるにしても、その乗せ方も様々で、軸を左に傾けることによって乗せるのか、骨盤を移動させることによって乗せるのかによっても全然違います。

 

いろんな要素を考えた上で「重心」という一つの言葉を処理しなければならないので、もう少し細分化して伝える必要があることですし、ゴルファーを迷わせるくらいなら意識させない方が無難ではないかと思うところです。



縦書き文書.001
書籍版ゴルフスイング物理学