上手くなる人と下手になる人の決定的な考え方の差

レッスンを受けても本を読んでもとにかく下手になる人がなぜ絶えないのか

文章全体的に「上手くなる人」「下手になる人」と、口が悪くなってしまいますが予めご了承ください。

もしかしたら皆さんの周りにもいらっしゃるかもしれませんが、とにかくすべての情報が毒になってしまう方がいます。こうした方の問題は運動能力や理解力ではなく、ある「考え方」の問題であることが多いのではと感じます。

その「考え方」の差は、「意識」を使ってその場でスイングを変えようとするか、「習慣化」を使ってスイングを改善しようとするかの違いにあります。

人間の動作は思っている以上に実は「変わりやすい」

まず、ゴルフという競技がどれだけ繊細なものかは、ゴルフをやっている方なら痛感されていると思います。ほんの少し動作が変わってしまっただけで、200ヤード先の結果は歴然と変わってしまう。

いや、ちょっとの動作のミスで大ダフリのチョロさえ起きてしまうのがゴルフ。

人間が意識をして習慣づいている動作を修正しながら動こうとすると、ものすごく大きく変わってしまいます。

例えば1ミリ変わって欲しいところを1センチ変えてしまうのが人間の「意識」なのです。

情報がすべて毒に変わってしまう人は、ボールを実際に打つ時、練習ならまだしも本番で「意識」を使ってスイングを改善しようとしてしまうため、いつまでたっても「ちょうどいい」スイングにたどり着かないのです。

フックしたあと大プッシュして、トップしたあと大ダフリ。これを延々と繰り返して気がつけばすべてのショットが怖くなってイップス状態になってしまう。

では、上達する人はどうやってスイングを改善していくのか?

「習慣化」を使って無意識に打つ

正しい動作の改善方法は「習慣化」を使うことです。これが実は「ゴルフスイング物理学」の考え方の軸になっている部分かもしれません。

・意識的に変化させたスイングを数回繰り返した直後は、無意識にその要素が少し混ざる

・意識的に変化させたスイングを100回(適当な数字です)繰り返した翌日は、無意識にその要素が少し混ざる

・意識的に変化させたスイングを毎日100回、3ヶ月間繰り返したら、半永久的に、無意識にその要素が少し混ざる

習慣化とはおおよそこんなイメージをしていただければと思います。

これを利用していけば、ラウンド中のスイング改善、翌日がラウンドという時のスイング改善、長期的なスイング改善を効率的に、そして「ちょうどよく」改善できます。

ラウンド中のスイング改善方法

ちょっとティショットがスライスしてきたとします。そうしたら次のティショットの前にフックの要素を混ぜた素振りを3〜5回繰り返します。

そのあとが大切で、「無意識」で打つ。

なぜなら、その3〜5回でフック要素が習慣化し、無意識動作の中に少し混ざるからです。

そこに実際に打つ時に「意識」で追い掛けをしてしまうと、だいたい「やりすぎ」になってチーピンします。

翌日がラウンドの時のスイング改善方法

「昨日はこの意識をしたら上手く打てたから、忘れないようにしよう。」

これが結局毒になってしまうわけですね。もうお分かりかと思います。

昨日やった練習が翌日のスイングに習慣化されているので、そこに「昨日の意識」を追加してしまうと、追い掛けになってしまうわけです。つまり「やりすぎ」です。

昨日よかったイメージというのは、当日は忘れてください。習慣化しているので、無意識に打っても昨日の要素は混ざっています。

それでミスが出たら、昨日の要素が足りないのではなく、他の要素がずれていると考えた方が得策と言えます。

長期的なスイング改善にはエクササイズが必須

最後に、長期的なスイング改善についてですが、アマチュアの方に一番足りないのは長期的なスイング改善です。

20年、30年、40年、50年、、、生きてきた分だけ身体のクセは長い年月を経て習慣化しています。

つまり動作が「こびりついて」います。

こびりついた動作のクセは、長い時間をかけて、たくさんの反復回数を使って改善しなければ、絶対に改善されません。

では、練習場でフルショットを何回できるでしょう?1日100回からせいぜい300回が限度です。

こびりついた動作の改善には、何万回、何十万回と反復回数が必要です。

効率的に改善するには、スイングをしながらよりも、骨盤の動きであれば骨盤の動きに集中して、骨盤の動かしたい動作をひたすら繰り返して習慣化するエクササイズを行うこと。

そしてスイング中にそれを「意識しない」という方法を取ることが、長期的なスイング改善に繋がっていくわけです。

考え方が「甘い」人は絶対に上手くならないし、勉強や仕事もできない。

打ちながら楽しく練習している中で動作を改善しようなんて考え方は、はっきり言って甘すぎます。

やっぱり上達する人、上級者は、ある程度「小さな動きの反復練習という、つまらない行動に耐える力」があります。

毎日同じことを淡々と続けることができなければ、絶対に上のレベルに上がることはできません。

これはゴルフやスポーツだけでなく、勉強や仕事も一緒のはずです。

考え方が一流の人は何をやっても一流になれます。その一つの要素ではないかと思います。

私の「ゴルフスイング物理学」は、実践するのは非常につまらないものだと自負しています。小さな動きのエクササイズだらけです。だからこそ、意味のあるものだと考えています。

この考え方に賛同いただける方は是非、動画レッスンのWEB講座や個人契約などでご受講いただければ幸いです。

そしてその反復するものが正しいものでなければもちろん毒となってしまいますので、私も引き続き真理を追求し続けていきます。



書籍版ゴルフスイング物理学
縦書き文書.001