「レイドオフにしましょう」

 

「地面反力を使いましょう」

 

「プロは〇〇を〜〜している!!!」

 

こんな見出しの雑誌記事ってこれまで何千、何万と出てきたでしょうし、

そういう言葉が消えることはありません。

 

しかし大切なことは「なぜ?」を突き詰めるということです。

 

プロが〇〇を〜〜しているからそれが正しい。

そういう論調に根拠は全くない。

 

全ての動作には繋がりがあり、

最終的な目的は何なのか。

 

「インパクト」

 

これしかないのです。

 

状況に応じて、どういうインパクトをしたいのか。

フェース角、クラブパス、スピード。

 

例えば「地面反力」をどの方向に使い、

どの部分にどういう力がかかることによってどういう動作が起きて、

それがインパクト前のクラブパスやフェース角にどういう影響を与えるのか。

 

そこまで説明できないのであればその情報は無駄であり、毒にしかなりません。

 

また、

この動きを入れた場合、今までよりインパクトがこっちにずれる。

だからそれに合わせてこの動きの要素を同時に混ぜなければならない。

 

そういう想定をしながらでなければ、

スイング改善ではなく、スイング破壊になってしまうのは当然です。

 

ドリルやストレッチ、トレーニングに取り組むときも

「これ、やり方合ってますか?」

というのは、原理がわかってないのです。

 

原理を理解していれば、

結果どうなれば正解なのかは自ずと答えが出てくるはずです。

原理を理解せずに、周りから見た風景だけで正解・不正解をコーチに求めるのは間違いです。

 

「この練習もやってるんだけどダメなんだよね〜」

 

これも当たり前です。

 

その練習によって「何を得たいか」がはっきりしていて、

「得られるまでやり続ける」が正解だからです。

 

得たいものが得られない練習をしているならドリルの選択が間違っています。

それも原理を考えれば間違いは防げます。

 

「アマチュアにそこまでは無理だよ〜」

 

なら、一定以上の上達は諦めてください。

 

ほどほどの努力で恐らく望んでいるであろう成果を得たいと考えるのは、

100万円で都内に高級住宅を買おうとしているのと何ら変わりありません。

 

ゴルフに向き合う考え方→ 努力の質→ 努力の量

 

の順に揃えなければ、成果を得ることはあり得ません。

 

「ゴルフは難しいからこそロマンがあって楽しい」と思います。

 

だからあえて「〇〇さえこのくらいやればシングルになれますよ」みたいな、

リップサービス的なことを言ってお客さんを繋ぎとめるつもりもありません。

 

プロに失礼ですし、ゴルフへの冒涜だとも思うからです。

 

「本当に本気のゴルファーと目標までの道筋作る」

これが僕の目的であり、

「本気でないゴルファーをほどほどの努力で劇的にレベルアップさせる」

という嘘をついて商売することは目的ではありません。

 

スイングの話から逸れましたが、

目的によって手段があるべきで、

手段を目的にした瞬間全ては狂っていくという抽象的な話でした・・・

 

 



縦書き文書.001
書籍版ゴルフスイング物理学