飛距離に筋肉は必要。ただ、いくつか条件は上げられる
ある程度の筋肉量が必要である
ひょろひょろの、体重40キロくらいのゴルファーが飛ばせるか?といえば、それは当然飛ばせません。物理的に、体重はあった方が有利なのは自明です。なぜなら、力を加えた時に、作用反作用の法則によれば、質量が軽い方がよりスピードを持つ。つまり、クラブに対して自分が重ければ重いほど、同じ力を加えた時にスイングスピードに変わる分が大きくなるということです。
また、全く同じスイング動作を行ったとすれば、筋力が高い方のスイングスピードが高いというのも、その中央にあるエンジンが大きいので当然です。とりあえずのところ、筋肉はあった方が飛ばしやすいと言えます。
どこについているかが問題
そこで次に考えるべきは、どこに筋肉がしっかりついているかが重要です。車でいえばエンジンが強いことが、スピードを上げる最大の要因です。例えば、タイヤにいくら筋力?があったとしても、それは無駄な筋力ということです。つまり、スイング動作というのはどこから発生する力で行われているのかを分析し、どこに筋力をつけるべきなのかをしっかり考えるべきなのです。
引っ張る筋肉
クラブの遠心力に対して向心力を加えることでスイングスピードは向上します。つまり、全体的に引っ張る筋肉を鍛えることがスイングスピードの向上につながると考えられます。やはり、身体の背面の筋肉の重要性が高いということはこのことから考えられます。普段から重いものを持つ仕事をされている方の飛距離が出やすいというのも納得です。
筋肉で言えば、脊柱起立筋、多裂筋、広背筋、そしてハムストリングや大臀筋なども重要です。
回転に関わる筋肉
さらに、引っ張りながら強烈に回転動作を生まなければなりません。骨盤に回転を与え、さらに脊柱を回転し、肩甲骨に力を与える。この連動を考えると、中臀筋、内転筋、腸腰筋、腹斜筋、広背筋などが重要であると考えられます。
鍛え方の問題
飛距離を上げるためには、ある程度の筋肉の質量が必要であると前述しましたが、それに加えて、「伸張反射」がうまく使える身体を作らなければなりません。これは、筋肉をゴムのように使うという使い方です。緩めておいて、瞬間的にストレッチをかけ、それに反応して反射的な収縮を促す。これが筋肉が最も効率的にパワーを出すコツです。この訓練をするために、伸張反射を意識したトレーニングを行うことが重要であると考えられます。
- 投稿タグ
- トレーニング