頑張れ遼くん・・・!

遼くんなんてなれなれしく呼んではいけないのですが、日本人選手の中でも好きな選手なので応援しています。

スイングオタク感が出ていて、トレーナーとして遼くんのスイングを見ているのが好きですね。

さて、持病?の腰痛を再発させたとしてしばらく養生するということですが、心配ですね。

ちょっとトレーナーとしての分析をしてみたいと思います。(腰痛持ちゴルファーの方、参考までに・・・)

左股関節の外旋、「力が入りにくい」、歩幅などから・・・

梨状筋症候群

スイングを見ると、腰痛がない(本当はある?)ときのスイングと比べると、ダウンスイングから左の股関節の内旋が甘くなっているように見えます。

よくあるケースでいえば梨状筋という股関節の筋肉の緊張が高まると、その下にある坐骨神経を圧迫してしまうという「梨状筋症候群」かな?という分析となります。

梨状筋は股関節の外旋筋にあたりますので、内旋動作がスムーズではないことと、力が抜ける感じというところからはこの梨状筋症候群が疑われます。

大腰筋の異常

また、股関節の外旋と、歩幅が少し左の方が広いことを考えると、左の大腰筋の緊張という風にも見えます。股関節痛と腰痛の同時発症ということで、大腰筋のトリガーポイント(コリ)が活性化してしまっている可能性も考えられます。

逆に前屈が出来ないという証言からは、大腰筋の緩みによって股関節の屈曲が出来ず、骨盤が前傾しづらくなっているとも考えられます。

仙腸関節

これも梨状筋や大腰筋と連動した話になりますが、これらの筋肉が硬くなると骨盤の仙骨(お尻の中心)と腸骨(牛乳を飲むときに手を当てる骨)の間にある仙腸関節も動きが制限されます。ただ、ゴルフにおいてはたびたびスイング中に内旋動作を繰り返すため、仙腸関節が緩んでしまっての痛みということも考えられます。

一概に硬いとは言い切れませんが、仙腸関節の異常という可能性も高いのでは。

立方骨-腓骨筋―中臀筋

10代の頃のスイング動画を見ていると、足の向きが膝に対して内側に入っているような印象を受けます。やはりゴルフスイングは左足を強く内旋する動作が必要なのですが、そもそも股関節の内旋が苦手だと、足を回内(内に向ける)させる必要が出てきます。

このときに立方骨という足の外側の骨が下がってしまい、立方骨の位置欠陥によってお尻の外にある中臀筋の力が抜けてしまうという連鎖が起きてしまうことが多いのです。

近くで見てみたい・・・

いずれにしても、間近で動きや姿勢のチェックをしたわけではないので、非常に甘い分析ではあります。

ただ、ゴルフで腰痛を発症されている方の参考にはなるかと思いますので、思い当たる節のある方、ぜひコンディショニングのご相談をいただけたら幸いです。



縦書き文書.001
書籍版ゴルフスイング物理学