勝ち続ける哲学

松山英樹プロはなかなか自分のショットに納得しません。

メンタルトレーニング系のものの中では、本番でのこれはなかなか良しとしません。

なぜなら、その日に結果を出すことが最終目的だからです。

しかし、プロである以上、その日に勝つことに加えて、その先を見なければなりません。

負けたら「メンタルの持っていき方が悪かった」では、もうその先はありません。

圧倒的な技術の高さを持って、「調子が悪くても結果が残る選手」を目指さなければ頂点は遠ざかります。

技術の低い選手は、納得のいかないショットはグリーンに乗らない。

技術の高い選手は、納得のいかないショットでバーディチャンスにつける。

この差がトップと凡人です。

フィギュア・羽生選手も哲学の持ち主

オリンピックで優勝したあとのコメントも、

「優勝は本当に嬉しいですが、まだ課題は残っています。返って早く練習したいです。」

負けた選手は、

「本番で力が出せなくて」「気持ちが・・・」

強い選手は80%で結果を残し、弱い選手は本番で出るはずの無い、100%の力を出すことを考える。

80%で勝てる圧倒的な力を手に入れること。

練習はその準備であることを考えると、並大抵のものではないのです。

現代のメンタルトレーニングには反しますが、アスリートとはそういうものだと思います。



縦書き文書.001
書籍版ゴルフスイング物理学