千差万別の身体をタイプ分けは不可能

世に出回っている身体をタイプ分けする理論は、「骨盤の前・後傾」「内側アーチの高低」によって4パターンにタイプ分けをされています。(重心位置で表現されていますが)

確かにこれによって大きくは身体を分けて、それに合った身体の動きを身につけていくことは6~7割は出来るかもしれませんが、これに当てはまらないという方も結構いるというのが事実です。

当然と言えば当然です。そんな大雑把には身体はパターン化出来ないからです。

例えば、「骨盤前傾、内側アーチが低い」というタイプを集めてきたとしても、その中には右足と左足で違う選手もいれば、右のハムストリングだけが硬くて、左は縫工筋が硬いとか、骨盤は前傾しているけど背筋は弱いとか、筋肉レベルで見ればかなりの差が出てくるのです。

これを4つに分けるというのは、だいたいは合っていても、だいたいで終わってしまうのではないでしょうか。

究極はパーソナル指導

最終的に向かうべきところは、100身体があれば100のコンディショニングトレーニングがあり、100の動作改善があるというところです。それを25ずつ、4タイプに分けて指導するというのはまだまだではないでしょうか。

さらに言えば、骨盤の前・後傾や足の重心位置なども修正して、なるべく真ん中に寄せていくという身体改善の考え方も必須です。

現状の身体でパフォーマンスを引き出す方法よりも、最高のパフォーマンスを作るために身体改善を行う。

これはパーソナル指導でしか成し得ないことです。

参考までに。



縦書き文書.001
書籍版ゴルフスイング物理学