理想である「距離と正確性の両立」が命題

これまでゴルフスイング物理学は、飛距離をどれだけ物理学的に伸ばす方法を考えるかというところが大きな論点であり、スイング動作とそれに付随する身体改善を提案させていただいてきました。

しかし、「正確性との両立」が行えなければゴルフという競技では負けてしまう。

これから向かう先は、「距離と正確性の両立」を命題として進んでいかなくてはなりません。

当然なのですが、非常に難しくなります。

そして、これまで提案してきたスイング動作と若干のずれや、相違点が出てきてしまうことを、予めご了承いただかなくてはなりません。

しかし、今まで提案してきたことが正しいということを無理やり証明し続けることよりも、過去の訂正をしながらでも将来的にずっと最良の提案をし続ける事が重要であり、また、皆様からもご意見をいただきながらさらなる理論の発展をしていきたいと考えております。

「どれだけシンプルな動きができるか」

距離と正確性を両立させるにあたり、どれだけシンプルな動きでボールを打っていくことができるかという方向に向かっています。

両立を目指す上で、最終的なスイングの到達点としては、

・インパクト付近でのフェースローテーションが最小である
・「目」が動かない
・スイング軸の回転数が高く、末端(腕や手首)の運動が少ない

という条件を満たすスイング動作、および身体改善を行える理論をまとめていきます。

以前から提案してきた物理学は、隠れた力を表すものであり、それによって頭や重心位置が移動してしまってはシンプルな動作は生み出せないため、あくまで力同士のつり合いによって軸の位置が動かないスイングというものが理想であることに違いはありません。

少し大きく動きを表現してしまったために、身体が大きく動いてしまうという誤解を生んでしまう解説もありましたので、このあたりを修正していきたいと思います。

電子書籍化の進捗状況につきまして

動作の部分で考察しておかなければならないことがあり、執筆前に少しの足踏みをしております。

「距離と正確性の両立」というテーマで物理学を考え始め、ようやく答えらしきものが見えてまいりましたので、なるべく早くまとめたものをお送りさせていただけるよう努めてまいります。



縦書き文書.001
書籍版ゴルフスイング物理学