心拍数をフラットに保つテクニックを知ること

ミスの連鎖は「交感神経優位」から起こることが多い

ミスショットは必ず出ます。

ゴルフにおいてはミスをどれだけカバーしながら粘ってパーを取っていくことが重要な課題ですが、ミスが連鎖してしまうということがなぜ起きてしまうのかを冷静に身体の反応として捉え、知っておくことでリカバリーをしていくことができます。

まず、ミスをすると何をするかというと、

・落ち込む、いら立つ、「あっ」と思う

これは感情として起こることです。

・遠くまでボールを見つけに行く
・遅れをとらないように急ぐ

これはゴルファーのマナーとして、しなくてはならないことです。

感情のコントロールはとりあえず置いておいて、実は「急ぐ」ことに身体に与える影響があると考えられます。

針に糸を通す精神状態を想像する

ゴルフに必要な精神状態は、リラックスしていて、集中力が高い状態。

心拍数は低めで落ち着いていて、高ぶっていない状態が必要です。

想像しやすいのは、針に糸を通すときにどんな精神や身体の状態が必要かということです。

「よーし、ドカーンとビッグドライブをするぞ~」

「チョロして残った距離、いつも以上のパワーで取り返すぞ~」

と、戦闘態勢モードの精神性では繊細な集中は生まれず、針に糸を通すことは難しい。

ダッシュして、急いでいた直後に針に糸を通してみると、慌てた状態でそのままうまく通らない。

ミスは「戦闘モード」から生まれます。

自律神経で言えば交感神経が優位になっているという状態です。

副交感神経を引き出す「呼吸」をする

自律神経に直接的に影響させることは、おそらく呼吸が有効で簡単です。息を吐くときに副交感神経に向かおうとします。

ミスが出て、急いでボールを探しに行き、クラブ選択をする。

ここまではゴルファーとしてやらなければならないことです。

急いだあと、交感神経優位になっている自分に気づくことが大切です。

そして5~10秒、息を吐きます。

これによってミスの後に出てきた交感神経を抑え、副交感神経とのバランスを取ります。

この作業を行うだけでも、ミスの連鎖を止めることができるひとつの工夫になります。

メンタルトレーニングという精神性のものでイメージすると抽象的になってしまいがちですが、

心拍数や自律神経という身体の変化に気づくということができると、よりフラットな状態を保てるのではないかと思います。

参考までに・・・



縦書き文書.001
書籍版ゴルフスイング物理学