ヘッドスピードだけでシャフトの硬さを決めていませんか?
シャフトの特性というのは極めて色々な要素を含んでいるため、一概に答えを出すことはできないということは前提において読んでいただけたら幸いです。
まず、シャフトの硬さ、フレックスというものをヘッドスピードで決めるというのがいかがなものか?という疑問を投げかけておきたいと思います。
シャフトが硬くなると振動数が多くなります。柔らかくなれば少なくなります。(ヘッドが軽くなれば振動数は増え、重くなれば少なくなります。)
この振動数というのは、シャフトがビヨンビヨンビヨンビヨン・・・・と振動するテンポです。
一度しなってから返ってきたところで1とすると、しなったところが0.5、しなり戻ってからまたしなったところが1.5ということになります。
いわゆるタイミングが早かったというのが、0.7とか0.8とか、しなり戻ってくる前にボールに当たってしまったということ。
逆に硬すぎるシャフトや軽すぎるヘッドを使ってしまうと、1.3とか、1.4とか、しなり戻ってまた逆方向にヘッドが動いているところで当たってしまうイメージです。
同じヘッドスピードでも、加速時間は人それぞれ
なぜヘッドスピードでこの振動数を決めてはいけないかというと、しならせてからインパクトするまでの時間が、同じヘッドスピードであってもスイングによってテンポが違うからです。
超怪力で、ものすごいテイクバックの小さいでもヘッドスピードを55まで上げられる選手というのは、限りなくしならせてから当たるまでの時間が短いわけですから、振動数が通常より多いクラブでなければならないということです。
めちゃくちゃオーバースイングでヘッドスピードが55という選手がいたら、しなり始めてから当たるまでの時間は長いので、その分振動数は落とさなければ1.3や1.4というところで当たってしまい、タイミングが合わないということになります。
硬いシャフトはコンパクトに振る
シャフトを硬くした時に、「あれ?上がらないなぁ。もっと振らなきゃ・・・と、どんどんオーバースイングになりますが、これは逆です。自分のスイングテンポが振動数に追いついていないのであれば、コンパクトに振らなければなりません。
(そもそも、気持ち良く振って上がらなければ硬すぎと考えなければなりませんが・・・)
シャフトの硬さは、スイングのテンポと合わせる方が良いのでは?
ヘッドスピードが上がれば当然、振り始めてから当たるまでの時間は短くなります。だからヘッドスピードが速い人は振動数の多いクラブを比較的使った方が合いやすいのですが、そこにはスイングの大きさ、テンポも影響しているということを忘れないようにしておきましょう。
大きなスイングでヘッドスピードを上げていく方であれば、あまりシャフトを硬くしないことをお勧めします。
参考までに・・・
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