ゴルフ図説.001

ダフリとトップは逆の現象ではない

これはかなり基本というか初歩の考え方なので、もっと深堀りすれば違うという意見も出て当然なのですが、まずはこれをつかむことが初心者にとっては重要です。

「ダフった次のショットでトップして、またダフって・・・なんで両方起きるの!!!!!」

というのは、実は当然、両方起きるスイングをしているからです。

単純に、クラブ軌道の最下点がボールよりも手前にきてしまっているから、両方起きるのです。

地面に落ちているボールを打つという条件をクリアするには、緩やかなダウンブローが必須

地面に落ちているボールを下から(アッパーブローに)クリーンヒットするというのは物理的に不可能です。なぜなら下から打とうとすればボールの手前に地面があるからです。

図の左側をみればわかるように、下から打とうとして、地面にクラブが当たらないように振ったら、100%トップです。つまり、アッパーブローのスイングでは、ダフリ以外は全てトップです。

つまり、トップとダフリの両方が出るのは当たり前で、原因はアッパーブローのスイングになってしまっているということです。

ダフったら、地面に当たるのが嫌なのは心理的にわかりますが、もっと上からヘッドが入るようにスイングしなければなりません。

これを理解しているかどうかで、初心者の方はかなりコースでの考え方が楽になるかもしれません。



縦書き文書.001
書籍版ゴルフスイング物理学