ゴルフが上達する人(「現状上手い人」ではなく「未来にも上手くなる人」)は、やっぱり考え方が良い人だという話をまた書きます。

今回は学校教育や受験と話を絡めて・・・

 

というのも、僕は物心ついた頃から鬼のように性格が悪かったので、「先生に服従」なんて発想は全くなく。

それでも大学受験は一般的には成功させてもらった方だと思います。(後に中退しましたが)

クソのように性格が悪かった僕が考える大学受験成功のための考え方と、ゴルフが上達する考え方というのがかなり共通点があると思うので、これを書きたいと思ってスタバに来ました。

 

高校で感じていた違和感と、ほぼ独学で大学受験に挑んだエピソードです。

※気分を害される方もいるかもしれないのでご注意ください

 

 

まず、今回は英語の定期テストというシステムについてです。

先に結論から言うと、英語の定期テストを無視した方が受験の英語は点取れます。

逆にあれに真面目に取り組んで2年間過ごすと、3年生になった時に模試から沈没します。

 

 

受験英語(世の中のほとんどのものですが)に必要な要素は

・「材料」(単語や熟語など)と「法則性」(文法など)を覚える

・その「材料」と「法則性」を応用してクリエイトする訓練をする

 

「覚える」と「応用する」この2つ。

 

 

で、学校英語の定期テストとやらがどんなものかというと

 

授業で扱った教科書の文章を使い、その中にある単語や英作文、英訳がメインの問題がずら〜〜〜〜〜り。

 

 

つまり・・・

黒板に書かれたものを丸暗記していれば点が取れる。

ノートをちゃんと取っていた真面目(風)な人が点が取れる。

応用しなくても点が取れる。

 

 

さらにタチが悪いのは・・・

丸暗記している人が全力でペンを走らせてやっと解き終わるくらいの量の問題が並ぶ。

 

つまり、

 

 

本来の受験で求められる、「材料と法則性をその場で応用して解く」を実践しようとすると終わらない。

MAX取れて60点くらい。

 

 

丸暗記じゃなきゃ点が取れない。

 

 

「先生の授業をちゃんと聞いていたかどうか」

「ちゃんと単元ごとの単語や文章を暗記していたかどうか」

 

 

これが定期テストで測られているものであり、英語の基礎能力がちゃんと向上しているかどうかは測られない。

 

 

こういうシステムの教育の上ではゴルフ(スポーツ)がなかなか上手くならない人が育つ。

 

 

「インパクトではこっちに力がかかっていると、フェースがこういう風になりますよね?」

「ということはこの時こういう体の使い方をしたらこうシャフトは動きますよね?」

「ということはその前に骨盤がこの向き(Aの向きとします)になってなきゃいけないですよね?」

 

 

と、順を追って説明すると、

「はい!Aの向きが正解なんですね!練習してきます!」

 

そして1週間後・・・

「先生、骨盤、どの向きが正解なんでしたっけ?」

 

 

 

これって結局、いろんな法則性などを無視して、最後の答えである「Aの向き」だけを丸暗記した結果です。

なかなか上手くならない人は、最後の枝葉の部分だけを丸暗記しようとします。

 

 

根本の大切な原理は少ないのに、

枝葉というのはその先で100本にも10000本にもなるわけです。

それを全部丸暗記するのは絶対不可能だし、

根本原理を理解せずに丸暗記した枝葉はすぐ分からなくなって当然です。

 

 

そこそこ名門大学を出て・・・という方でも、

「あぁ、丸暗記型だなぁ」ということもあります。

 

 

逆に「昔やんちゃしてました!」みたいな、ちょっとイカつい方で、

「いや、この前〇〇とかやらされたけど絶対違うと思うんですよね。だって〇〇したら〇〇になって〇〇になるに決まってるじゃんね。」

と、ものすごい論理的に話してくれてさらに、

「だからここでこういう風にしたらこうなると思って、こういうトレーニングやってみてるんだけど、どう思います?」

「いいと思います!それを続けていくと今度こういう動きが出てきてこういう傾向が出てくると思うので、そうなったら今度はこの要素を混ぜていってください!」

「なるほどね!了解です!」

 

 

あぁなんて建設的。

 

原理が分かるとメキメキ上手くなるし、何より練習方法を勝手に編み出して勝手に上手くなっていってしまう。

 

 

これこそ、材料と法則性を応用してクリエイトしている、あるべき姿です。

 

 

もしアスリートとしてジュニアを育てるのであれば、原理を理解して自分で練習方法を応用できるような考え方を身につけないと、お先真っ暗です。

親やコーチの言うことを盲信するように育てるのは大人のエゴです。

 

 

そんなこんなで現在、今後のジュニア教育をどういった形でやれるか検討中です。

 

・「考え方」を鍛えて、自分で上手くなっていく教育

・ゴルフだけでなく勉強も出来て当然

・プロ=社会貢献という認識も出来て当然

・ゴルフを諦めなければならない時、培った「考え方」で自分で生きていける教育

 

 

僕はこれを松本市でやって、

松本市の人口が増えたら良いなと思います。

松本市の教育が進化すれば良いなと思います。

 

 

 



縦書き文書.001
書籍版ゴルフスイング物理学