クラブってなんでL字なんだ〜〜〜〜と思っていたのですが、

すごく簡単な答えでした。

T字だと、芯が無いクラブ(?)になってしまう。

 

分かりやすくいえば、

野球のバットの芯というのは先端ではありません。

テニスラケットも同じです。

 

棒状の物体には、「重心」と「衝撃の中心」というものがあり、

物体の片側の先端を持って振った場合、

重心のちょっと先のところに「衝撃の中心」があります。

 

バットやラケットの芯はこの「衝撃の中心」に当たります。

 

もしクラブがL字じゃなかったら、

衝撃の中心というのは先端ではなくややグリップ側に来てしまい、

もし芯で打とうと思ったらかなりフェースの上の方で打たなきゃいけなくなる。

 

つまり地面にあるボールをその芯の位置で捉えることは非常に難しいのです。

 

もしくはヘッドをめちゃくちゃ重く、シャフトを軽くして、衝撃の中心がヘッドに来るように設計しなければならない。

これは慣性モーメントが大きくなりすぎて振りにくい。

 

そもそも距離が必要ないパターならこれでもOK。(センターシャフトは芯が完全な芯に感じない?)

 

 

しかしL字にすることで、

衝撃の中心をシャフトの先端に付けたヘッドの中に作ることができる。

 

ショットを考えた場合に諸々条件をクリアするためにはL字にするしかなかった。

 

そして・・・

「衝撃の中心」で捕らえる感覚を持つことができる人間の脳って、やっぱりすごいと思う。

 

 

これは感性という言葉で表すしかない。

神秘です。。。

 

 



縦書き文書.001
書籍版ゴルフスイング物理学